哀愁の町に霧が降るのだ 上中下 椎名誠著

実家に行った時、蔵書を漁り、久しぶりに読み返した。

やはり何といっても 「中」 だ。

椎名誠、木村晋介、沢野ひとし、イサオらが共同生活を始める巻で、食べ物の描写が非常に多い。
圧巻は 「サバナベ」 だ。
サバの水煮の缶詰の中身をそのまま鍋に入れ、水を入れて煮立たせそこに白菜やハルサメ、もしくは糸コンニャクを入れ、味噌で味つけして、ハイ出来上がりだ。


乱暴で強引でちょっと悲しい男のエッセイだ。
大人の世界に足を踏み入れたばかりで、 「世の中って奴は。。。」 と圧倒的不満感で爆発しそうな若さとエネルギーを爆笑の中に包み込んだ氏の傑作だ。

自分もこんな風に考えていたよな、と懐かしさで一杯になったりする。

仕事を引退したら、読み返してみたいものだ。

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