学生の頃は、「三四郎」がなんといっても好きでしたが、大人になってから(っていつだ?)は断然「こころ」です。
勿論、圧巻は先生からの手紙である第三部なのですが、実は第一部が大好きだったりします。
明治の頃の、あまり金に不自由のない若き「私」の生活、最初に読んだのが、中学生の頃だったので、そもそも何言ってんだか分かりませんでした。でも非常に面白かった。
そういえば、学生の頃は、この本に影響されて、自分の親戚が「自分を騙すのでは?」といつも緊張していたのを思い出します。うちには、財産とかないんですけど。
何回読んでも思うのですが、このような「架空」の物語を「書く」ことのできる才能って、天賦のものなのでしょうが、書いている時の心境ってどのようなものなのでしょうか?
僕は、かなり感情移入するので、つらくてつらくて筆を進められない気がします。
今の時代なら、パソコンで、一瞬で「書いたことをなかったことにする」のか簡単ですけど、当時は違いますよね。
漱石の精神力、すごいと思います。
それにしても、最近の文庫のこの表紙は。。。。。。
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